確定給付企業年金、中小で共同設立容易に
厚労省が条件緩和、適格年金の受け皿拡大
厚労省は従業員に一定の年金金額を約束する確定給付企業年金
を中小企業同士で設立しやすいよう条件を緩和する。2012年
3月末に廃止する税制適格年金の受け皿を拡大する狙いだ。税制
適格年金からほかの年金制度への移行や、解約が済んでない企業
は約3万社に上る。制度面から移行を後押しし、給付水準が長期
的に下がる公的年金を補完、老後の所得保障を支援する。
確定給付企業年金は代表的な企業年金である厚生年金基金や、
税制適格年金と並ぶ確定給付型の企業年金の一種だ。企業が負担
する掛金を市場で運用。運用成績が悪い場合は企業が追加負担し、
従業員の給付額を確保する仕組みだ。
厚労省が緩和するのは、資本関係のない中小企業が一緒になっ
て基金を設立する際の条件。不足金が生じたら共同で損失補てん
することなどを確認できれば、設立を認める。設立のハードルを
下げる代わりに、実地監査を入念に実施する。
確定給付企業年金法は中小企業の共同設立を禁止していない。
ただ実際には厚労省が業種ごとの設立を求めたり、指導力のある
業界団体があるかを厳しく監視したりして、導入を断念する企業
が多かった。運用方針を変えて共同設立を容易にする。
厚労省が条件を緩和するのは、税制適格年金の受け皿を整備す
るためだ。税制適格年金は中小企業を中心に普及したが、積立不足
などをチェックする仕組みが弱く、受給者保護の観点から2012
年3月末に廃止する。企業は税制適格年金に代わるほかの年金制度
への移行を急ぐ必要がある。
足元では確定給付企業年金の設立が相次いでいる。08年10月
から今年2月までの5ヶ月間の承認件数は892件と、前年同月比
で73%増加。厚労省の推計によれば、08年3月末に3,099
件だった確定給付企業年金は08年度に2,100件、09年度に
2,800件増える見通しだ。
確定拠出年金も導入事業者が1万1千社を突破するなど増えては
いるが、中小企業にとっては労使合意に時間がかかる点が壁になっ
ている。税制適格年金と同じ確定給付型の年金制度の方が、企業内部
の退職金規程を変えなくて済むため導入しやすいようだ。
ただ従業員100人に満たない企業は、ほかの年金制度への移行
ではなく、解約が5割を超えるとの試算もある。厚労省は「年金制度
を廃止する企業が続出すれば、従業員の老後の所得保障が損なわれる」
(企業年金国民年金基金課)とみており、制度面の手当が必要と判断
した。
【引用:日経新聞】
確定給付企業年金とは
2002年4月に誕生した企業年金制度のひとつ。代表的な企業年金
である厚生年金基金が国代わって運用・給付する代行部分を持つのに
対し、確定給付企業年金はこの代行部分を持たない。労使合意の規約
に基づいて企業自身が運営する「規約型」と、企業とは別法人の事務局
に運営を委託する「基金型」の2種類がある。
厚労省は従業員に一定の年金金額を約束する確定給付企業年金
を中小企業同士で設立しやすいよう条件を緩和する。2012年
3月末に廃止する税制適格年金の受け皿を拡大する狙いだ。税制
適格年金からほかの年金制度への移行や、解約が済んでない企業
は約3万社に上る。制度面から移行を後押しし、給付水準が長期
的に下がる公的年金を補完、老後の所得保障を支援する。
確定給付企業年金は代表的な企業年金である厚生年金基金や、
税制適格年金と並ぶ確定給付型の企業年金の一種だ。企業が負担
する掛金を市場で運用。運用成績が悪い場合は企業が追加負担し、
従業員の給付額を確保する仕組みだ。
厚労省が緩和するのは、資本関係のない中小企業が一緒になっ
て基金を設立する際の条件。不足金が生じたら共同で損失補てん
することなどを確認できれば、設立を認める。設立のハードルを
下げる代わりに、実地監査を入念に実施する。
確定給付企業年金法は中小企業の共同設立を禁止していない。
ただ実際には厚労省が業種ごとの設立を求めたり、指導力のある
業界団体があるかを厳しく監視したりして、導入を断念する企業
が多かった。運用方針を変えて共同設立を容易にする。
厚労省が条件を緩和するのは、税制適格年金の受け皿を整備す
るためだ。税制適格年金は中小企業を中心に普及したが、積立不足
などをチェックする仕組みが弱く、受給者保護の観点から2012
年3月末に廃止する。企業は税制適格年金に代わるほかの年金制度
への移行を急ぐ必要がある。
足元では確定給付企業年金の設立が相次いでいる。08年10月
から今年2月までの5ヶ月間の承認件数は892件と、前年同月比
で73%増加。厚労省の推計によれば、08年3月末に3,099
件だった確定給付企業年金は08年度に2,100件、09年度に
2,800件増える見通しだ。
確定拠出年金も導入事業者が1万1千社を突破するなど増えては
いるが、中小企業にとっては労使合意に時間がかかる点が壁になっ
ている。税制適格年金と同じ確定給付型の年金制度の方が、企業内部
の退職金規程を変えなくて済むため導入しやすいようだ。
ただ従業員100人に満たない企業は、ほかの年金制度への移行
ではなく、解約が5割を超えるとの試算もある。厚労省は「年金制度
を廃止する企業が続出すれば、従業員の老後の所得保障が損なわれる」
(企業年金国民年金基金課)とみており、制度面の手当が必要と判断
した。
【引用:日経新聞】
確定給付企業年金とは
2002年4月に誕生した企業年金制度のひとつ。代表的な企業年金
である厚生年金基金が国代わって運用・給付する代行部分を持つのに
対し、確定給付企業年金はこの代行部分を持たない。労使合意の規約
に基づいて企業自身が運営する「規約型」と、企業とは別法人の事務局
に運営を委託する「基金型」の2種類がある。
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総合設立の時代は再び到来するか
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